金沢大学のSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の関係で新潟県のアルカリ骨材反応(ASR)をまとめよう指示がありました。このため、先週6月2日〜4日にかけて、金沢大学 鳥居和之教授を団長?に新潟県の構造物を見て回りました。新潟県では、北陸地方と同様に河川産骨材等の天然骨材を使用しています。したがって、いろんな岩種が混在していることからアルカリ骨材反応を複雑にしています。また、新潟県の大部分が北日本と西南日本の境目となるフォッサマグナに位置し,北陸3県とは地質学的に大きく異なる可能性があります。以下に撮影した写真を紹介します。
新潟県内のアルカリ骨材反応視察箇所

道路橋橋脚に発生したアルカリ骨材反応によるひび割れ

道路橋橋脚の天端付近に発生したアルカリ骨材反応による水平ひび割れです。内部鉄筋が破断している恐れがありまので要注意ですね。

鉄道高架橋柱に発生したアルカリ骨材反応です。A面とB面でアルカリ骨材反応によるひび割れの発生程度が異なっています。供給される水の影響に差があるためでしょうか?

鉄道高架橋床版下面に発生したアルカリ骨材反応によるスケーリングです。アルカリ骨材反応を生じた骨材(石)が膨張して、セメント部分が剥がれてしまったものです。

アルカリ骨材反応を生じた道路橋橋台にコンクリートの増厚による補修を実施しましたたが、補修箇所にひび割れが発生したものです。しっかり、調査をしないとこのようなことになります!

道路橋の上部工PC(プレストレストコンクリート)桁に発生したアルカリ骨材反応です。PC桁のアルカリ骨材反応は橋軸方向にひび割れが発生するのが特徴です。また、橋台にもアルカリ骨材反応によるひび割れが発生しています。

道路トンネルの明かり部に発生したアルカリ骨材反応です。ここは標高も高いため、凍害による劣化も作用しています。

道路トンネルの坑口に発生したアルカリ骨材反応です。覆工には鋼鈑とロックボルトによる補強が施されていました。

重力式擁壁に発生したアルカに発生したアルカリ骨材反応です。

番外編です。
ちょっと危険です 。
支承(桁の荷重を下部工に伝達する装置)のローラーが腐食して飛び出しそうになっしていますよ。ローラーが飛び出したら、橋が傾斜してしまいますよ。
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