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能登方面のコンクリート塩害調査現場

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石川県能登方面の現場Noto Peninsula of site

コンクリート調査現場にて



写真1 橋梁下部のコンクリート状況


能登半島の海岸に位置する道路橋床版にて塩害が発生した状況を示したものです。
本橋の供用は昭和43年です。塩分の浸透により内部鉄筋が腐食膨張して、かぶり部分がはく離しています。

コンクリートが塩害にあった様子写真1コンクリートが塩害にあった様子写真2 鉄筋がむき出し
コンクリートが塩害にあった様子写真3 剥離していますコンクリートが塩害にあった様子写真4


写真2 コンクリート診断機器にての調査の様子


塩害の状況を把握するうえでコンクリート中の塩化物イオンの浸透状況を把握することは重要なことです。
これからコンクリート試料の採取に取り掛かりますが、まずは鉄筋の位置がどこにあるか、かぶりがどの程度確保されているのか、電磁波レーダーを用いて探査します。

コンクリートの内部調査用電磁波レーダー



写真3 野村昌弘研究所オリジナル診断機器での試料採取


コンクリートの試料をハンマードリル(φ18mm)にて採取していきます。
今回は2pピッチで深さ8cmまで採取することとしています。
塩分はセメントの部分から浸透します。
たまたまドリルで削孔した位置に粗骨材があった場合、塩化物イオン濃度を低く評価してしまう可能性があります。
このリスクを軽減するために1箇所あたりドリル孔は4点としています。
ルーペのような形をしたものはドリル削孔にて採取する試料を受ける器具です。特注で造ってもらいました。

コンクリート塩害の現場調査などで使用する機器1コンクリート塩害の現場調査などで使用する機器2
コンクリート塩害の現場調査などで使用する機器3 ドリル


写真4 穴を穿った現場の記録をします


ドリルによる削孔深さを確認しています。
ドリル試料採取後、デイスクサンダーで切り込みをいれ、フェノールフタレイン1%エタノール溶液を噴霧して、コンクリートの中性化深さを確認します。
中性化の進行が塩分の拡散に影響を与える場合があるためです。

塩害にあったコンクリートにうがった穴のデータを記録1塩害にあったコンクリートにうがった穴のデータを記録2
塩害にあったコンクリートにうがった穴のデータを記録3




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