能登半島の海岸に位置する道路橋床版にて塩害が発生した状況を示したものです。
本橋の供用は昭和43年です。塩分の浸透により内部鉄筋が腐食膨張して、かぶり部分がはく離しています。
塩害の状況を把握するうえでコンクリート中の塩化物イオンの浸透状況を把握することは重要なことです。
これからコンクリート試料の採取に取り掛かりますが、まずは鉄筋の位置がどこにあるか、かぶりがどの程度確保されているのか、電磁波レーダーを用いて探査します。
コンクリートの試料をハンマードリル(φ18mm)にて採取していきます。
今回は2pピッチで深さ8cmまで採取することとしています。
塩分はセメントの部分から浸透します。
たまたまドリルで削孔した位置に粗骨材があった場合、塩化物イオン濃度を低く評価してしまう可能性があります。
このリスクを軽減するために1箇所あたりドリル孔は4点としています。
ルーペのような形をしたものはドリル削孔にて採取する試料を受ける器具です。特注で造ってもらいました。
ドリルによる削孔深さを確認しています。
ドリル試料採取後、デイスクサンダーで切り込みをいれ、フェノールフタレイン1%エタノール溶液を噴霧して、コンクリートの中性化深さを確認します。
中性化の進行が塩分の拡散に影響を与える場合があるためです。
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